国内屈指の巨大産業として成長を続ける不動産ビジネス。収益不動産の資産規模は上昇を続け、その領域は、都市再開発や物流施設、データセンターへと拡大。土地や建物として「持つ」だけでなく、証券化により金融商品として活用されるなど、企業の成長戦略や社会課題の解決を実現する経営資源として、その可能性を広げ続けている。入行後、そうした不動産ビジネスの魅力に魅了され、公募制度に二度も自ら手を挙げ、SMBCグループの不動産ビジネスのコアを担い続ける人がここにいる。 国内屈指の巨大産業として成長を続ける不動産ビジネス。収益不動産の資産規模は上昇を続け、その領域は、都市再開発や物流施設、データセンターへと拡大。土地や建物として「持つ」だけでなく、証券化により金融商品として活用されるなど、企業の成長戦略や社会課題の解決を実現する経営資源として、その可能性を広げ続けている。入行後、そうした不動産ビジネスの魅力に魅了され、公募制度に二度も自ら手を挙げ、SMBCグループの不動産ビジネスのコアを担い続ける人がここにいる。

自ら手を挙げて、自分の道を切り拓く。私にとってその道が不動産だった。 自ら手を挙げて、自分の道を切り拓く。私にとってその道が不動産だった。

実は私は、
もともと銀行に入るつもりはありませんでした。
「ビッグプロジェクトに携わる仕事がしたい」。
そう考えて、
就職活動ではさまざまな業界を見ていました。
その中で興味を持ったのが、
大規模なプロジェクトを金融面から支える
プロジェクトファイナンスでした。
企業や社会を動かす大きな仕事に関われる。
そのダイナミックさが決め手となり、
SMBCへの入行を決めました。
そんな私が初めて
不動産ビジネスの魅力を体感したのは、
最初に配属された長野法人営業部で、
テナントビルのファイナンスを手がけたときのこと。

ビルを所有するお客さまは、
それまで当行とは取引がなく、
財務面で厳しい状況に置かれている一方、
所有物件は一等地にありました。
私は「この立地なら、
十分な事業性を見込める」と判断。
不動産法人営業部やさまざまな本部セクションと
連携して提案を組み立て、
何とかこの物件の価値を活かした
融資の実現にこぎ着けました。
結果として、財務面不安により
従来のお取引銀行に厳しい目で見られていた
お客さまに対し、
SMBCが安定した資金支援を行うことで、
お客さまご自身が安心して
本業に注力できる環境をつくることができました。
またこの案件は当時、
3年目になったばかりの私にとって
大きな成果となり、
本部長表彰をいただきました。
この経験を通じて
不動産ファイナンスの面白さを知った私ですが、
その矢先に財務企画部へ異動に。
財務企画部は
銀行全体の経営を俯瞰できる仕事で、
魅力的ではあったのですが、
不動産への想いを捨てきれず
「どうしても不動産ビジネスを続けたい」と
公募制度で自ら手を挙げ、
不動産ファイナンス営業部へ異動しました。

念願の不動産ファイナンス営業部では、
不動産を本業とするプレイヤーと
日々対峙しながら不動産金融の専門性を高め、
規模感の大きな数々の案件に携わることで
充実した日々を過ごしました。
公募での異動から5年半が経過した頃、
今度は不動産事業の現場を
より深く知りたいと考え、
再び公募制度を活用し、
大手ゼネコンのデベロッパー部門に
出向する機会を得ました。

二度連続で公募制度を利用する人は
少ないようですが、
やりたいと手を挙げれば挑戦させてくれる、
そんなSMBCの懐の広さを感じました。
出向先のゼネコンでは、
物流倉庫の開発に携わり、
基本計画の策定から土地購入、設計まで、
開発の一連のプロセスを経験しました。
竣工を見届ける前に
銀行へ戻ることになったものの、
金融の立場からだけでは見えなかった
不動産事業の現場を知る貴重な機会となりました。
そこで実感したのは、
不動産には一つとして同じものがないということ。

立地や用途、周辺環境、事業者の状況によって、
考えるべきことは大きく異なる。
だからこそ、一つひとつの案件と向き合い、
その状況に合った答えを自ら考えることが
重要なのだと学びました。

不動産ファイナンス営業部 樹村 尚吾 [2011年入行]

不動産は今や、「持つもの」から「成長を生み出すもの」へ。過去のやり方を必ずしも正解とせず、どうすれば目の前のニーズに応えられるかが大事。 不動産は今や、「持つもの」から「成長を生み出すもの」へ。過去のやり方を必ずしも正解とせず、どうすれば目の前のニーズに応えられるかが大事。

皆さんもご存知の通り、
近年不動産価格は大きく上昇し、
国内の不動産取引市場も
活発な状況が続いています。
それに伴い、
企業が保有する不動産の意味も変わってきました。
いまや不動産は、
保有するだけの資産ではありません。
事業成長や資本効率の向上、
新たな投資機会の創出につながる
「経営資源」です。

だからこそ、所有する不動産をどう活用し、
次の成長にどうつなげるのか。
その判断が、
企業の成長戦略に直結するようになっています。
SMBCおよびSMBCグループの
不動産ソリューションビジネスにおいても、
お客さまの成長をサポートするために、
不動産をどう活かせば
成長につながるのかを考え、
単なるファイナンスにとどまらず
グループ各社の専門性を結集して
ソリューションを提供することが
ますます重要になっています。

たとえば、SMBC信託銀行の信託機能、
SMFLみらいパートナーズの
リース・不動産投資機能、
SMBC日興証券の資本市場やM&Aの機能など
それぞれの専門性を掛け合わせることで、
不動産の有効活用、売却、資金調達、投資と、
お客さまの目的に応じた
幅広い選択肢を提供できます。
近年では、不動産ファンドやPEファンド(※1)による
バイアウト案件が増加する中で、
LBO(レバレッジド・バイアウト)(※2)チームとも
連携しながら、
グループの総合力を活かした
大型案件にも取り組んでいます。
こうしたダイナミックな
不動産ビジネスに取り組む中で、
私が最も大切だと考えていること。
それは「これまでこうしてきたから」という
過去のやり方を、
そのまま踏襲しないことです。

不動産の価値も、
企業を取り巻く環境も変わり続けています。
「目の前のお客さまにとって
何が最適な答えなのか。」
「不動産をどう動かせば、
新たな価値や成長を生み出せるのか。」
こうしたことを常に問い続けながら、
過去のやり方や既存の枠組みにとらわれず、
グループの力を結集し、
その時々の最適解をつくっていく。
それによって、不動産の新たな価値を引き出し、
お客さまの成長につなげていく。
それが、私たちの
不動産ソリューションビジネスの挑戦です。
(※1)プライベートエクイティファンドの略。主に未上場企業や上場企業の株式を取得し、経営改善・事業再編・成長支援などによって企業価値を高めた後、株式を売却して収益を得る投資ファンド。(※2)買収対象企業の資産や将来のキャッシュフローを返済原資として金融機関から借入を行い、少ない自己資金で企業を買収する手法のこと。

二つとして同じものがない。その一つひとつに、社会に役立つ価値があり、無二の学びがある。 二つとして同じものがない。その一つひとつに、社会に役立つ価値があり、無二の学びがある。

近年私が担当したプロジェクトの中で、
前例にとらわれず取り組んだ一例が、
不動産ファンドとともに取り組んだ
「全自動冷凍冷蔵倉庫」のファイナンスです。
この倉庫は、高さ約30m、6階相当の倉庫内に
保管・搬送・仕分け機能を集約し、
入出庫や在庫をWMS(倉庫管理システム)で管理。
各工程への搬送やピッキングへの補充まで
機械が自動で行うことで
大幅な省力化が期待できる、
まさに次世代型の物流施設でした。

一方、ファイナンス面においては、
これまでの考え方だけでは
評価が難しい案件でした。
たとえば一般的な物流倉庫であれば、
仮に売却されても
別の企業が利用できる
「不動産としての汎用性」があります。
しかし、
特殊な全自動化設備を備えるこの施設では、
「万が一売却する場合、誰が使えるのか」
「不動産としての価値をどう評価するのか」
といった課題がありました。
そこで私は、建物そのものの価値だけではなく、
冷凍・冷蔵物流の安定した需要や事業性、
そこから生み出されるキャッシュフロー、
さらにスポンサー企業の
信用力まで含めて多面的に分析。
「特殊だから難しい」と思考を止めるのではなく、
「この施設はどんな価値を生み、
それが将来どんな収益につながるのか」
という視点から、
案件そのものを捉え直したのです。
物流業界の人手不足という社会課題に対し、
自動化によって新たな価値を生み出すという
事業の可能性を見極め、
金融という形で実現を後押しする。
そこに、既存の枠組みでは捉えきれない
不動産ファイナンスの面白さがあります。

過去のやり方では難しいからこそ、
新たな発想で価値を見つけ、
どうすれば実現できるかを考えていく。
自ら新しいファイナンスの形をつくる面白さを
実感した案件でした。

不動産ファイナンス営業部 樹村 尚吾 [2011年入行]

「好きこそ物の上手なれ」という言葉の通り、個人の「やりたい」と組織の「やるべき」が両立する世界をつくっていきたい。 「好きこそ物の上手なれ」という言葉の通り、個人の「やりたい」と組織の「やるべき」が両立する世界をつくっていきたい。

ここまでお話してきたように、
二つとして同じものがない
不動産ビジネスだからこそ、
前例踏襲ではなく、ゼロから1を生み出していく。
答えが決まっていないからこそ、
自ら考え、挑戦することに価値がある。
私は、そう考えています。

そのためには、まず何事にも興味を持つことです。
私自身、興味を持ったことや好きなことであれば、
自分から調べ、勉強し、深く掘り下げていきます。
日頃一緒に仕事をしているメンバーにも、
「自分がやりたいと思えることを見つけてほしい。
そのために、仕事をこなすだけでなく、
自分で考える時間を大切にしてほしい」と
伝えています。
興味を持つことが考えるきっかけになり、
「自分は何をやりたいのか」が見えてくる。
そして、それが挑戦への原動力になるからです。
一方で、
不動産ビジネスは自分一人ではできません。
お客さまはもちろん、
専門部署やグループ各社など、
さまざまな人の想いや経験、
専門性を掛け合わせて成り立つ仕事です。
だからこそ、お客さまのニーズをもとに
自分が実現したいことを明確にし、
その想いを周囲と共有し、力を掛け合わせていく。
そこから、チームとして新しい価値を
生み出すことができるのだと思います。
私は究極的には、
一人ひとりが自分のやりたいことを追求できる
世の中にしたいと思っています。

もちろん、人それぞれに意見や考え方があり、
時には社会や組織のことを
優先しなければならないこともあるでしょう。
でも、一人ひとりが
自分のやりたいことを追求しながら、
それぞれの強みを持ち寄り、互いに補い合う。
その結果として、個人の「やりたい」と
組織としての「やるべき」が両立する。
そんな状態に、
少しでも近づけていきたいと思っています。
そのためにも、自分が興味を持ったことや、
好きだと思えることを
大切にしてほしいと思っています。
好きだからこそ、もっと知りたくなる。
もっとやってみたくなる。
そうして一つのことを突き詰めるからこそ、
新しい発想が生まれ、次の一歩につながっていく。
挑戦とは、
特別なことをすることではないと思います。

自分が興味を持ったことに向き合い、
やりたいことを見つけ、
仲間と力を合わせて一歩を踏み出す。
その一人ひとりの
「やりたい」が掛け合わさることで、
一人では生み出せなかった
新しい価値が生まれる。
そんなふうに、みんなが自分らしく挑戦しながら、
組織としても大きなことを成し遂げ、
そしてそれがお客さまや社会を動かしていく。
そんな世界をつくっていきたい。

そこに、私が目指す
ゼロから1のクリエイションがあります。

※掲載の仕事内容、役職、所属は取材当時のものです。